イケおじetc|ミニマルキャンプ編:少装備で深く遊ぶ

イケおじのetc.

はじめに:荷を削ると、景色が増える

ギアを絞るほど、移動は軽く、判断はシンプルに。焚き火の手元、湯気、夜風。小さな道具で週末を“整える”のがイケおじ流です。


最低限の装備リスト(重量と役割)

※目安:ベースウェイト3〜5kg(水・食料を除く)

シェルター(700–1000g)

  • 軽量タープ or シングルウォールテント(450–900g)
  • グラウンドシート(80–120g)
  • 役割:雨風を切り、休息の質を担保

スリーピング(900–1200g)

  • 3シーズン用封筒型 or マミー型寝袋(600–900g)
  • インフレータブル or クローズドセルマット(200–350g)
  • 役割:体温の“底上げ”。マットは断熱が最優先

クッキング(350–600g)

  • 小型バーナー(70–100g)+110缶
  • 750〜900mlクッカー(120–150g)
  • チタンマグ+スプーン(40–80g)
  • 役割:湯沸かし&ワンポット調理で完結

焚き火まわり(250–400g)

  • 耐熱シート(100–150g)
  • メタル火ばさみ(90–120g)
  • 着火具(ライター+ファイヤースチール、30–50g)
  • 役割地面保護+着火安定+撤収の確実性

ウォーター(150–300g)

  • ソフトボトル1L×2(各30–40g)
  • 浄水フィルター or 沸騰運用
  • 役割到着直後に補給→浄水→常温管理

ウェア(季節で調整/合計600–1000g)

  • 速乾ベース+薄手フリース
  • 防風シェル(雨天は防水)
  • メリノソックス、ビーニー/キャップ

ツール・ライト(200–350g)

  • ヘッドランプ(単3/単4 or 充電式、80–120g)
  • ミニナイフ(30–60g)
  • ダックテープ/コード(細引き3m)

バッグ(700–1000g)

  • 30–40Lクラスの軽量ザック(ウエストハーネス必須)

合計目安3.8〜5.8kg

迷ったら「安全>睡眠>雨対策>食」の順に優先。嗜好品は“余白”で。


ソロ飯:缶詰×一工夫(ワンバーナーで完結)

1) さばバター醤油めし(メスティン)

  • 材料:さば水煮缶1/米0.75合/バター5g/醤油小さじ1
  • 手順:米を15分浸水→水は米と同量→缶汁ごと入れる→弱火12分→蒸らし10分→バター&醤油で仕上げ
  • ポイント:缶汁で“出汁”完成。胡椒少々で大人味

2) 焼き鳥親子風(缶)

  • 材料:焼き鳥缶(塩)1/割りほぐし卵1(※要保冷)/小ねぎ
  • 手順:缶のタレごと温め→卵を回し入れ弱火1分→余熱1分→ねぎ
  • ポイント卵は保冷・夏場は避ける。ご飯に乗せれば丼

3) オイルサーディンのレモンパスタ

  • 材料:パスタ80g/オイルサーディン半缶/にんにくチューブ少々/レモン皮すりおろし/黒胡椒
  • 手順:クッカーで少なめ湯→パスタ半分に折り片茹で→湯を残しつつ缶油・にんにく投入→乳化→身を崩し、皮と胡椒で仕上げ
  • ポイントワンポットで洗い物最小

4) コーンバター黒胡椒

  • 材料:コーン缶1/バター5g/黒胡椒
  • 手順:水分を軽く切り温め、バター→胡椒で即完成
  • ポイント:焚き火の横で“無限つまみ”

飲み物:お湯+顆粒だしで即席スープ。朝はインスタント+挽きたてコーヒーで締め。


焚き火の所作と安全(“残さない”が美学)

設営

  1. 風向き確認(テント下流側に焚き火)
  2. 耐熱シート+焚き火台地面保護
  3. 燃料の分類
    • ティンダー(麻ひも/松ぼっくり/着火剤)
    • キンドリング(鉛筆〜指先太)
    • フューエル(手首太以上)

点火〜維持

  • 着火は少量→空気→積み上げの順。火は“作る”より“育てる”
  • 火ばさみで崩さず寄せる薪は立て気味が酸素を通す

消火・撤収

  • 水+攪拌完全消火→灰は持ち帰り or 指定へ
  • 焚き火台・シートは煤を拭き取り痕跡ゼロが基本

必ず現地ルール/火気規制を確認。強風・乾燥時は無理をしない


写真に残す“余白”(スマホでOK)

光と構図

  • 斜光(朝夕)マットな木・布=大人トーン
  • 余白は1/3を空に。ギアは三角配置で安定
  • 手元×湯気の寄りはシャッター1/120以上

3カットだけ撮る

  1. 到着直後のザックと靴(今日の物語の“始まり”)
  2. 夕方の火床と手元(最小ギアで“育てる火”)
  3. 夜の静けさ(ランタン1灯+空の余白)

スマホ設定メモ

  • 露出:−0.3〜−0.7で落ち着いた陰影
  • 焦点:長押しAF固定→露出スライドで湯気を活かす
  • 編集:コントラスト−、ハイライト−、シャドウ+少しでフィルム風

24時間ミニマル行程(モデル)

  • Day1 12:00 現地着→水補給→タープ設営
  • 13:00 昼:コーンバター黒胡椒+コーヒー
  • 14:00 散策&撮影(ギアは置いて身軽に)
  • 16:30 焚き火準備(薪の分類・着火設計)
  • 18:00 さばバター醤油めし
  • 19:30 焚き火時間(静かに)
  • 22:00 就寝
  • Day2 05:30 朝の湯気ショット→撤収90分
  • 07:30 現地離脱(痕跡ゼロを確認)

チェックリスト(コピペ保存用)

  • タープ/テント|グラウンドシート|寝袋|マット
  • バーナー|ガス缶|ライター/FS|クッカー|カトラリー
  • 耐熱シート|火ばさみ|着火剤|軍手
  • 水1–2L|浄水手段|行動食/缶詰
  • 防風/防寒|替ソックス|帽子
  • ヘッドランプ|モバイルバッテリー|テープ/コード
  • 救急(絆創膏・三角巾・鎮痛・胃腸・消毒)
  • ゴミ袋(燃/不燃/灰

まとめ:小さな道具で、深い余白をつくる

荷を減らすほど、火の音、湯気、月の明るさが濃くなる。“持たない勇気”が、週末の自由を増やす——それがイケおじのミニマルキャンプ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました