これからイケおじを目指す人へ 5

イケおじのスタイル

香りは“半径50cm”で選ぶ|フレグランス入門

香りの基礎(トップ/ミドル/ラスト)

香りの正解は**“気づくか気づかないかの境界”にある。

トップは最初の5〜15分で第一印象を決め、ミドルは30〜120分で個性を語り、ラストは数時間かけて余韻を残す。

30代のイケおじに必要なのは、強さより立ち上がりの清潔感と、時間とともに出てくる奥行き**。

選ぶときはムエットの瞬間評価に頼らず、肌にのせて30分後の変化を必ず確認しよう。アルコールが飛んだあとのミドル〜ラストが、その香りの本性だ。

さらに、同じ香水でも肌質・体温・汗のpHで微妙に変わる。店頭では片腕ずつ1種類までに絞り、他の香りと混ぜないこと。最終判断は外気の下で。屋内照明と空調では、香りの距離感が掴みにくい。

職場・デート・休日の選び方

職場は半径50cmで清潔に。柑橘(シトラス)やグリーン、軽いティー系をワンプッシュ未満で。会議や近距離のコミュニケーションが多い日は無香ボディクリーム+ヘアミスト少量で代替してもいい。デートはウッディ・ムスキーをごく微量に。トップの主張が強いものより、ラストで柔らかく残るタイプだと上品にまとまる。休日は石鹸調、ホワイトフローラルのごく淡いもの、あるいはアールグレイなどのティー系で軽やかに。香りの“型”を3本作ると、TPO判断がブレない。いずれも季節を意識し、夏は透明感、冬はぬくもりを基調に。

量と付ける場所のルール

量はプッシュ1以下が基本。付ける場所は体温の高い部位を1箇所だけ(手首・耳裏・胸元)。こすらず、5分待って外気に馴染ませると角が取れる。乾燥肌は香りが飛びやすいので、直前に無香のボディクリームで薄く保湿しておくと持続が安定。衣類へは直接吹かず、ハンカチの裏側に1プッシュを離してのせるか、外出先では椅子の背に空間へワンプッシュで“残り香”を作るのが上品だ。移動中や屋内でのつけ直しは禁止。鼻が慣れただけで周囲には十分届いている。香りは距離のマナーで“品”が決まる。

半径50cmの優しさを守れば、近づくほど好印象だ。

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