マネー・健康・教養を“週次レビュー”で回す
ダッシュボードは3指標に絞る
続く仕組みは見える化+短時間。まず指標を「マネー・健康・教養」の3つに限定する。マネーは“週の収支差(入−出)”だけ、健康は“歩数の週平均と睡眠時間の週平均”、教養は“読書ページ(or 学び時間)”を採用。細かい内訳や完璧なアプリは不要。スマホのメモに固定テンプレートを作り、数値を1行ずつ追記するだけでいい。余計な指標を増やすほど意思決定は鈍る。大切なのは、毎週おなじ目盛りで自分を測り続けることだ。数値は評価のためでなく、行動を微修正するためのハンドルである。
日曜朝15分の手順
日曜の朝、コーヒーを淹れて15分だけテーブルに向かう。ノート(またはメモアプリ)を開き、①先週の3指標を記録、②良かった1つ・改善1つをそれぞれ1行で書く、③翌週の最小タスクを決める。たとえば、収支が赤なら「平日ランチ1回だけ手作り」、歩数が足りないなら「通勤で階段」、睡眠が短いなら「就寝90分前入浴」、読書が止まっているなら「寝る前10ページ」。タスクは名詞+動作+頻度(例:階段通勤・毎日、10ページ・就寝前)で定義し、カレンダーに日付を置く。ここまでで15分。完璧な計画より、今週の一歩が価値を生む。
家族を巻き込む仕掛け

続ける最大のコツは楽しく巻き込むこと。冷蔵庫横に「家族ポイント表」を貼り、パパ=歩数、ママ=睡眠、子ども=読書といった形で各自1指標に星シールを付ける。達成日数に応じて週末カフェのごほうびを設定すれば、家族全員が前向きに参加する。数字は叱るためではなく、笑顔を増やすために使う。うまく行かない週は、原因探しではなく障害を外す工夫を。歩数が伸びないなら“靴を玄関の取りやすい位置へ”、読書が続かないなら“枕元に本を置く”、睡眠が浅いなら“スマホを寝室外で充電”。
レビューとは、未来の自分に宛てる短い手紙だ。毎週の一筆が、1年後の大差をつくる。

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