暑い夏は、そうめんがうまい。
冷たいビールもうまい。
そして食後のアイスまで付けば、もう言うことはありません。
――そのはずなのですが、8月も終わりに近づくころになると、「なんだか食欲が戻らない」「朝から胃が重い」「ちゃんと食べているのに元気が出ない」と感じることがあります。
50代になると、若いころのように「焼肉を食べて寝れば復活」というわけにもいきません。
そこで今回は、辺境で暮らすおじ様の食生活改善案として、冷たいものを全部禁止するのではなく、少しずつ普通の食卓へ戻していく方法を考えてみました。
これは治療法ではありません。
あくまで「夏に偏ってしまった自分の食事をどう立て直すか」という、50代男性向けの生活提案です。
冷蔵庫を開けたら、夏の名残ばかりだった

夏の食生活は、気づかないうちに単調になります。
朝はアイスコーヒーだけ。
昼は冷たいそばかそうめん。
夕方にアイス。
夜はビールと簡単なおつまみ。
一品一品を見れば珍しい食事ではありません。
ところが何日も続けて振り返ってみると、「温かい料理をほとんど食べていない」「肉や魚、卵、大豆製品が少ない」ということがあります。
農林水産省の「食事バランスガイド」でも、食事は主食だけではなく、主菜、副菜、乳製品、果物などを組み合わせて考えることが示されています。肉・魚・卵・大豆製品などは主菜として、たんぱく質をとる食品に位置付けられています。
問題は「そうめんが悪い」のではありません。
私が気をつけたいと思うのは、そうめんだけで一食が終わる日が続くことです。
私が最初にやりがちだった失敗は「一気に健康食へ戻すこと」
夏の終わりに身体の重さを感じると、私は以前「明日からちゃんと食べよう」と急に食事量を増やしていました。
朝から卵かけご飯。昼もしっかりお弁当、夜もしっかりがっつり。
ところが食欲が落ちているところへ急に量を戻すと、私の場合はかえって食事そのものが面倒に感じました。
私なら今は、夏の食生活を戻すときに「100点の食事」を目指しません。
目標は60点くらい。
胃袋にも、夏休み明けの会社員と同じように「慣らし運転」が必要だと考えるくらいがちょうどいいのです。
辺境のおじ様式「食卓を戻す5日間」
1日目|まず味噌汁を一杯追加する

いきなりメニュー全部を変えるのではなく、最初に戻したいのが汁物です。
私はこの方法なら、朝食でも夕食でも始めやすいと思います。
豆腐、わかめ、ねぎ。
余裕があれば卵や野菜を入れる。
凝った料理でなくて構いません。
冷たいそばを食べるなら、小さな温かい汁物を付ける。
朝がパンなら、簡単なスープを添える。
「冷たいもの禁止」ではなく、温かい料理を一品戻すくらいの感覚です。
2日目|朝食を豪華にせず「ゼロにしない」
夏場に朝食が軽くなっていた人は、いきなり旅館の朝食のようにする必要はありません。
ご飯少なめ+味噌汁+卵。
トースト+卵+スープ。
そんな程度で十分でしょう。
農林水産省も、バランスを考える際には主食・主菜・副菜を組み合わせる考え方を示しています。
50代のおじ様に必要なのは、「完璧な朝食を作れる俺」ではなく、明日も続けられる程度の朝食だと思っています。
3日目|冷たい麺をやめずに「単品」をやめる

ここが個人的には重要です。
そうめんとの絶交宣言は必要ありません。
私なら、
そうめん+卵
そば+鶏肉
うどん+豆腐
冷やし中華+具材多め
という具合に、「麺だけ」で終わらせないようにします。
農林水産省の資料でも、うどん・そば・ラーメンは基本的には主食として扱われています。つまり麺を食べたからといって、それだけで主菜までそろうわけではありません。
この考え方を知ってからは、「今日は何を食べるか」よりも、
“何が足りていないか”
を見る方が食事を考えやすくなります。
4日目|ビールとアイスを「悪者」にしない
50代にもなって、夏の楽しみを全部没収する必要はないでしょう。
仕事を終えたあとの一杯。
風呂上がりのアイス。
そこまで奪われたら、人生が少々つまらない。
ただし、私は「暑いから」という理由だけで習慣化していないかは、一度見直したいと思います。
今日は本当に飲みたいのか。
それとも、冷蔵庫にあるから飲んでいるだけなのか。
こう考えるだけでも、惰性で口にする回数を減らしやすくなります。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」も、特定の一品だけではなく、日常の食事全体から必要な栄養素を考えるための基準です。
大切なのは、一品を敵にすることではなく、食生活全体を見ることだと私は考えています。
5日目|「元気を出すために食べる」から「普通に戻す」へ
数日やってみて私が確認したいのは、体重よりこちらです。
朝、何か食べたいと思えるか。
昼食後に重すぎないか。
夕方まで極端に空腹にならないか。
冷たいものばかり欲しくなっていないか。
こうした小さな変化を見る方が、「健康になった」「胃腸が回復した」と断定するより現実的です。
身体の感じ方には個人差があります。
だからこそ、この5日間は治療ではなく、自分の食生活を観察する期間くらいに考えています。
50代にすすめたいのは「引き算だけではなく、戻す食事」

若いころは「食べすぎたから抜く」「太ったから減らす」と、引き算ばかり考えていました。
でも50代になった今、必要なのは、
「何を減らすか」
だけではなく、
「何を食卓へ戻すか」
なのかもしれません。
温かい汁物。
朝の小さな一皿。
卵や豆腐、魚や肉などの主菜。
そして野菜の副菜。
夏に崩れた食事を、一気に理想形へ戻す必要はありません。
秋が近づくころに、食卓も少しずつ衣替えする。
それくらいが、ちょうどいいのではないでしょうか。
向いていない人・注意したいこと
この記事は、夏場に冷たい食品や簡単な食事が増え、「そろそろ普段の食生活に戻したい」と感じている人向けの生活上の工夫です。
食欲不振や胃痛、腹痛、下痢、吐き気などの症状が続く場合や、症状が強い場合には、食生活だけで解決しようとせず医療機関へ相談してください。
また、持病がある方や食事制限・栄養指導を受けている方は、本記事より主治医や管理栄養士等から受けている指示を優先してください。
おわりに|胃袋にも「残暑お見舞い」を
50代の夏は、思った以上に長い。
暑さそのものより、
「冷たい麺でいいか」
「今日はビールだけでいいか」
という小さな選択が積み重なって、食卓まで夏バテしていることがあります。
だから秋の入口では、気合いではなく一杯の味噌汁から。
冷たいものを全部やめる必要もありません。
昨日より一品だけ、普通の食事へ戻してみる。
辺境のおじ様としては、その程度のゆるさで続ける方が、結局は長続きすると思っています。
夏を乗り切った胃袋にも、そろそろ残暑お見舞いを出してやりましょう。
参考資料
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
・農林水産省「食事バランスガイドとは」
・農林水産省「食事バランスガイドの適量と料理区分」
・農林水産省「SV早見表」
※本記事は一般的な食生活についての個人的な体験・提案を扱うもので、医学的診断や治療を目的としたものではありません。
著者ボックス
この記事を書いた人|[著者名・辺境のおじ様]
詳しいプロフィール
地方都市で暮らしながら、「50代からでも格好よく、機嫌よく生きる」をテーマに、仕事、服装、健康管理、休日の過ごし方などを実体験ベースで発信しています。
専門家ではありません。そのため健康・お金など生活への影響が大きいテーマでは、公的機関などの資料を確認しながら、あくまで「自分ならこうする」という立場で書いています。
失敗も含めて、同年代の男性が「これなら自分でもやれそうだ」と思える情報を残していくのが、このブログの目的です。
