朝、会社に着いた時点ですでに少し疲れている。
メールを開く。予定表を見る。誰かから話しかけられる。
「よし、今日も頑張ろう」
……ではなく、
「もう夕方でいいんじゃないか?」
そんな日が50代になると、ときどきあります。
若い頃なら勢いで押し切れた疲れも、最近は翌日までちゃっかり居座っている。
そこで今回は、「もっと頑張る方法」ではなく、頑張る量を調整する方法について書いてみます。
私が困っていたこと――疲れているのに通常運転を続ける

仕事で少し疲れてくると、以前なら、
「ここで休んだら負けだ」
と考えて、普段と同じ量をこなそうとしていました。
ところが疲れた頭で仕事を続けると、メールを読み直す回数が増えたり、小さなことでイライラしたり、ひとつの作業に妙に時間がかかったりします。
忙しいから疲れているのに、疲れているから仕事が遅くなり、さらに忙しくなる。
なかなか見事な悪循環です。
「以前の私は、疲れている日でも仕事量を減らしませんでした。ところが夕方になると確認漏れが増え、一度送ったメールを見直してヒヤッとしたことがあります。そこで、疲れている日は重要な仕事を3つまでに絞り、急がない作業は翌日へ回すようにしました。」
最初に失敗したのは「休日だけ休めばいい」という考え
私があまりおすすめしないのは、
平日は無理をして、休日に全部回復しようとすること。
土曜日を一日寝て過ごしても、日曜日の夕方には、
「明日から仕事か……」
となれば、気分としてはあまり休んだ感じがしません。
セルフケアは豪華な温泉旅行でも、高級な健康グッズでもなく、日々の小さな調整なのだと思います。
厚生労働省の「こころの耳」でも、働く人向けに睡眠や生活習慣、ストレスへの気づきなど、日常のセルフケアに関する情報が紹介されています。
私なら最初に「仕事を減らす」

疲れを感じた日に私なら最初にやるのは、気合を入れることではありません。
仕事を三つに分けます。
今日やるもの。
明日でもいいもの。
自分がやらなくてもいいもの。
全部重要に見えていた仕事も、こうして分けると意外と「今日じゃなくていい」が混じっています。
そして帰宅後は、何か特別なことをするより、夜更かしを減らす。
スマートフォンを少し早く置く。
風呂に入って、翌日の準備だけして寝る。
50代のセルフケアは、何かを「足す」より、余計なものを「減らす」方が続けやすい気がしています。
休んだ方が、むしろ仕事が進むこともある
不思議なもので、疲れている日に無理をして2時間粘るより、少し早く切り上げて翌朝やった方が早く終わることがあります。
そこで気づきました。
休むことと、仕事をサボることは別物です。
むしろ自分の調子を把握して仕事量を調整するのも、長く働くための仕事術なのだと思います。
昔のイケおじ像が、
「多少無理しても平気な男」
だったとすれば、
これからのイケおじは、
「無理をしなくていいタイミングが分かる男」
でもいいのではないでしょうか。
50代にすすめたい理由

50代になると、仕事では任されるものが増えます。
一方で、自分の体力が20代の頃と同じとは限りません。
だからこそ、
「まだ頑張れるか」
ではなく、
「明日も普通に動けるか」
くらいで考える。
その方が、仕事にも家族にも、そして自分自身にも少し余裕を残せます。
自分の機嫌を保つことも、立派な大人の仕事です。
向いていない人・注意点
今回書いた内容は、日常的な疲れに対して私なりに考えるセルフケアです。医療行為の代わりになるものではありません。
厚生労働省は、働く人向けに「疲労蓄積度自己診断チェックリスト」を公開しており、「こころの耳」にはストレスチェックや相談窓口も用意されています。疲れが長く続く、眠れない状態が続く、気分の落ち込みが強いなど、普段と違う状態が続いている場合は、セルフケアだけで抱え込まず、医療機関や公的な相談窓口など専門家への相談も選択肢にしてください。
50代。
まだまだ頑張れる。
でも、毎日頑張る必要まではない。
仕事を長く続けるためにも、ときどき自分を整える日を作る。
それくらいの余裕があるおじ様の方が、案外カッコいいのかもしれません。
参考資料
厚生労働省「労働者の方へ」
・こころの耳
・疲労蓄積度自己診断チェックリスト(2023年改正版)
厚生労働省委託「こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」
・セルフケア
・働く人の睡眠と健康
・職場のストレスセルフチェック
・こころの耳相談
著者ボックス
辺境のおじ様
地方で暮らしながら働く50代男性。
仕事、健康、服装、家族との時間など、50代になって感じた小さな変化を、自分なりの実践と失敗を交えながら発信しています。
専門家ではありませんが、「50代の普通のおじさんが実際の生活の中でどう考え、何を試したか」を大切にしています。
※健康に関する記事では、公的機関などの情報を確認しながら、個人的な経験・意見と一般的な情報を区別して掲載しています。
